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基本情報

東京慈恵会医科大学は1881年、高木兼寛によって創設された成医会講習所を源流として設立された大学です。

高木兼寛は脚気の原因が栄養欠陥であることを提唱し、日本海軍から脚気を撲滅したことで世界的に知られている人物です。高木はイギリスのセント・トーマス病院医学校で学んだ体験をもとに、日本にも同様に「患者を研究材料とみる医風から、患者を病に悩む人間とみる医風へ」転換する医学校をつくりたいと考え、帰国してすぐに成医会講習所を創設しました。

その後、学制改革によって1952年に東京慈恵会医科大学となりました。

特徴

東京慈恵会医科大学医学部には、医学科と看護学科の２つの学科があります。医学科では「病気を診ずして病人を診よ」という建学の精神にもとづき、知識・技術・医の心を学ぶことに留まらず、豊かな人間性と倫理的・科学的判断力をもち、全人的な医学・医療を実践できる人材の育成を目指しています。

一方、看護学科では、病気をもつ人の身体だけでなく置かれた環境にも目を向けながら、チームで連携して医療に取り組むことができる看護師・保健師の育成に努めています。

入試傾向

医学科の一次試験では、数学100点・英語100点・理科２科目選択200点を受験します。英語・生物は標準的な問題が多い一方で、数学・化学・物理は医学系単科大学らしい難問も出題されるため、基本学力を築いたうえで応用力を積み重ねる努力が必要です。

また、二次試験では小論文と面接（個人面接・MMI）が課せられます。MMIでは自分の考えを表現できるか、自分の役割を理解できているかを評価するために、１つの課題につき７分で、評価者と２人で話し合います。

東京慈恵会医科大学医学部は「自分」の考えを「他者」に伝えられる人材を求めているため、面接での受け答えはしっかりと対策しておきましょう。